『これはマズイ!官業無理解 その2』
官業への無理解という要指導のパターンについて考察する3回シリーズ。
今回は、行政への不信感ともいうべきタイプ❷の“官業非難症候群”について見ていきましょう。
Type ❷ 「行政はおかしい」という負の感情
指定管理を獲得した後の企業にありがちな、官業に対する責めの姿勢。「攻め」ではなく「責め」のタイプです。
行政側の思考論理が納得いかず、否定的言動を担当者などへ浴びせまてしまうもので、官民関係悪化の極め付けと言える状況を生じさせます。
私のよく知る事業者様にも、こういった自治体への負の感情を露わにする方は結構多いです。
その主張が正しいことも往々にしてあります。しかし「それを言っちゃあおしまいよ」が多いことも事実。
いまさら言うまでもないことですが、行政は非営利組織。ここは、グッと踏みとどまり、自分たちとの違いに想いを馳せましょう。
そして、営利追求に寄っている法人側の行動原理に立脚するあまりに、行政への不満が噴出したのだと自覚する必要があります。
冷静に熟考を。そうすることで、初めて行政の判断や行動の真意を理解できます。
行政とこじれてから私に相談して来られる事業者様もあって、そんな時こそネゴシエーターでもある私の出番です。
私は長い行政経験を踏まえて、一般的には理解し難い行政側の思考論理も、わかりやすく解説することができます。
ブログの第5号(2021年4月20日)で、多様な正義の話をしました。互いに一理ある時こそ、どうすれば良い道を選ぶことができるのか、双方の知恵の出しどころです。
乗り越えた時は、双方ともに深い信頼感で結ばれることが多いものです。
そのゴールに向かって建設的に進みましょう。