『自治体契約の扉 “スリー・エイションズ” 』❶
vol.60で予告した『地方自治体の契約に参入する入り口』です。
官業とこれまで付き合いがない、狙っても契約がとれないなどなど、お悩みを抱えている事業者様へ向けて、今回から2回に分け、自治体契約の扉を開ける3つの『…ation(エイション)』❶❷❸について解説、考察していきます。
❶ まずは必須の Registration❗️
▶︎業者登録
必須の『業者登録』(レジストレイション)。誰もが知っている自治体への申請手続きです。
ところで、「業者さん」って言われると、ちょっとムッとすると聞いたことがあります。自治体も最近は気をつかって、「事業者さま!」と、へりくだるところも。要するに契約をもくろむ皆さんのことです。
しかし、皆さんは、自治体にとって紛れもなく「業者さん」以外の何モノでもありません。公務員に特段の悪意はなく、行政独自の業界用語を使うのが常ですから、そこは気にせず進みましょう。
自治体が公募する契約の相手方になるには、A)入札に参加して最低価格を提示する B)随意契約をしてもらう C)公募のプロポーザルで勝ち抜く そのいずれかです。
どちらにしても、『業者登録』は必要です。それは、地方自治体が、契約の相手方となる可能性を持った皆さんの力量を懐疑的な目で見ているからです。
▶︎乗り越えてこい
どうして自治体は懐疑的なのでしょうか。
自治体は、市民の皆さまから預かった税金で、外部の民間事業者(皆さんのことです)と契約を結び、公務員ではない人たち(皆さんのことです)に自治体の仕事をさせます。
市民の個人情報を扱う仕事も多く、市民の財産に負担を与える仕事もあります。
このため、自治体の公務員は、民間事業者がその仕事を責任をもってやり遂げられるのか、できなかった場合どう責任を取るのか、これまでの仕事の質と量や外部の評価は…などを民間事業者ご本人から聴きたいわけですね。
その意味では、自らアピールできるのが業者登録という契約への入口の手続きです。
自治体のそうした疑念を事業者の側から晴らす行為が、今回お話ししている『業者登録』なのです。
業者登録には、国の公共契約、都道府県の契約、市町村の契約への登録がそれぞれ出来るWebサイトがあり、例えば国、東京都、東京都の市区町村の3行政分類でWebサイトは次のとおりです。
国(省庁など)
https://www.chotatujoho.geps.go.jp/va/com/ShikakuTop.html
東京都、東京都の市区町村
https://www.shinsei.elg-front.jp/tokyo2/navi/index.html
皆さんの業者登録に関する謎は解けましたでしょうか?さて次回は、登録後にこそ重要な、さらに2つのエイション(…ation)について考察を進めていきます。ご期待ください!