『😇天使の役人用語辞典📕』
公共契約の獲得を含め、地方自治体とのビジネスを目指す民間事業者の皆さま。
自治体との交渉で苦労することの一つが、行政業界の専門用語。お相手となる公務員の皆さん、連発しますよね。
今回は、そんな時に役立つ福音の書、役人用語辞典です❣️
これを知っていれば、公務員との打ち合わせの後、言葉の意味を調べるために費やしてきた時間を節約できます。
さあ、この辞典を手に、公務員と渡り合ってください‼️
inspired by アンブローズ・ビアス『悪魔の辞典』
役職者関係用語
地方自治体では、市区町村長または知事、それを補完する副市区町村長または副知事、そして教育長までが、法的に特別職と呼ばれ、自治体のスリートップという位置付けとなっています。
首長(クビチョウ):市区町村長、知事のこと。正しくは『シュチョウ』と発音するが、役人にのみ通じる隠語で使われてきた。最近は企業などでも、コンサルタントや営業マンなどが好んで使う傾向にある。《使用例》どこのクビチョウさんも政策は似たようなもんさ。
三役(サンヤク):市区町村長、副市区町村長、教育長を指すことが多い。以前は、教育長ではなく収入役(出納長)で三役としていたが、「会計管理者」という一般職に格下げとなった。やむなく現在は教育長までで三役と称している。横綱、大関、関脇のようなもの。《使用例》サンヤクが揃わないと会議がひらけないなあ。
おやじ(オヤジ):役人どうしの会話の中で、首長を親しみを込めて呼ぶ時の言い回し。最近は女性の首長も増えてきたが、どう呼ぶのだろうか。まさか、カアサンとは言わないだろうが…《使用例》この補助金はオヤジのツルのひと声で決まったんだ。
会議関係用語
いずこも同じで、地方自治体でも会議は踊ります。それを楽しめるようにならなければ、とても長くは務まるものではありません。
庁議(チョウギ):会社の取締役会に近い会議体。地方自治体が重要事項を決める際の最終ハードル。三役および理事クラス全員の出席により合議し、全員で責任を共有する。一番豪華な会議室で行われる。《使用例》そんな重要なこと自分の一存では決められないんで、チョウギを通そうと思う。
機関決定(キカンケッテイ):上述の庁議に諮る前に下位の職層の会議体や有識者の意見を聞く場で合意しておくこと。たとえ機関決定を経たとしても、三役からダメ出しがあれば振り出しに戻る。《使用例》キカンケッテイしていない案件は庁議に提起できないですよ。
庁内合意(チョウナイゴウイ):役所内部の組織間で合意していることを指す。チョウナイとは、会社では社内に当たる。三役の皆さんへの説明時には必ずと言って良いほど問われる。有力部長が示し合わせて合意しているような場合には、三役から認められる傾向が強い。《使用例》きみ、その事案は、チョウナイゴウイを経ているのかね?
次回へつづく…
かつて役人だった私。このブログを記載し始めて、業界用語の説明の難しさを痛感しています。
官僚的な説明では皆さんのご理解が進まないと思い、わかりやすさに心がけました。
そのため、少しレールを外れたような表現を試みています。失礼をお許しください。
この程度の数では、自治体とのビジネスを狙う皆さまには十分とはいえないでしょう。
そこで、『天使の役人用語辞典』は、次回に続きます。
皆さんが、地方自治体の職員と渡りあう際に、基礎知識として持っておくと良いと思われる業界用語を選んで、解説していきます。
ご期待ください!