『😇新・天使の役人用語辞典📘』

知らなきゃ損する行政業界の専門用語解説も3回目を迎え、とりあえずの最終回です(また近いうちに掲載しますが…)。地方自治体との交渉で威力を発揮するにちがいない『天使の役人用語辞典』シリーズ。今回は、自治体が立案する計画に関する業界用語にフォーカスします。

では、Let’s Go ‼️

自治体とのおつきあいに、役人用語辞典は必携ですなあ…

総合計画関係用語

行政には『総合計画(👇URL参照)』という概念があります。特定の行政分野を対象とした教育プランとか、福祉計画とか、環境保全アクションなどの計画(部門計画、行政計画)とは異なります。民間事業でも、たいてい経営理念があって営業戦略(アクションプラン)がありますよね。行政も同じです。でも、売り上げ目標がない行政で、経営理念とか達成目標数値と言われても、ピンとこない方も多いと思います。計画行政の三層構造について、さあ、ご説明しましょう。

【自治体総合計画の最新動向】https://www.murc.jp/report/rc/column/search_now/sn170512/(2017年5/12三菱UFJリサーチ&コンサルティング)

さっすが❗️キホンコーソー、いいこと書いてあるねー

基本構想(キホンコウソウ):ハード、ソフトを問わず、地方自治体がめざしている行政目的および都市のあり方や街の方向性を言葉に書き起こした自治体の最上位計画文書のこと。行政施策を立案し実行する際は、ここに描かれた姿が各組織でのターゲットとなる。自治体が策定するあらゆる計画の上位概念と言う意味で、地方行政には憲法に等しい存在である。かつては全ての自治体に策定が義務付けられ議会の議決で定められてきたが、現在は、その策定は任意となった。とはいえ、基本構想を策定しない自治体は、現在でも少数である。《使用例》選挙で市長が交代したんだから、市の『キホンコウソウ』も見直さにゃならんな。

さあ、10年計画を5年で達成するぞ!

長期計画(チョウキケイカクまたはチョウケイ):地方自治体が、基本構想を踏まえて、行政施策を計画的に進めるために策定する自治体全組織に及ぶ全体計画数値書のこと。中身は、公共施設の建設数、行政サービスの供給量などのうち重要な事業を数量化し、税収や人件費なども交えて収入と支出見込み(財政計画)を明示する。計画の名称は任意であるが、「◯◯区 長期計画」や「△△市 基本計画」のような名称が多い。長期や基本と称するからには、ある程度の長さが必要である。その期間は自治体によりまちまちだが、長期計画の多くは5年から10年であり、一方、前出の基本構想には10年以上が多い。《使用例》基本構想とチョウケイは別々にしないで、一体化して策定したらいいんじゃないの。

ミクロの視点から行政サービスを計画化するアクションプラン

実施計画(ジッシケイカクまたはジッケイ):基本構想を踏まえた長期計画をさらに踏まえて、より短期間の重要事業計画と収支を明らかにした長期計画の短期版のこと。国は、基本構想、長期計画、実施計画の三層構造の計画策定を地方自治体に課してきたが、現実的には、短期の計画策定よりも、単年度の予算編成の時に、前出の基本構想と長期計画を反映していれば良いのではないかという批判が、自治体の側から長らく提起されてきた。2011年に基本構想の策定義務付けが廃止され(地方自治法改正)、その後、計画の総合化(見直し)がトレンドとなり、基本構想、長期計画、実施計画という三層構造からなる従来の計画行政は、多くの自治体で見直される傾向にある。《使用例》長期計画に10年で緑被率5%拡大となっているのに、今回のジッケイの3年で緑地拡大ゼロはないでしょう。

ご活用ください公務の通訳!

みなさんは、こんな公務員の方に会うことはないでしょうか。

基本構想に記載がない。だからできないのっ❣️」と、優良な民間提案から逃げきりを図るお役人

3年後の長期計画見直しの時に反映させて、予算化はその翌年くらいかなっ❗️」と、やりたいのかやりたくないのかわからないお役人

実施計画になくたって、来年度予算でやれますよ、やれるんじゃないかな…やりますっ‼️」と、ノリノリだけど信用できないお役人

いずれも、公務を担う者として、理由があれば立派な態度です。でも、即断即決、生馬の目を抜く世界で戦っておられる民間事業者様にとっては、よく理解できない異世界のモラトリアムではないでしょうか。

そんなときこそ、Partnership Consultants の出番です!

今回は、自治体の総合計画の三層構造を披露しながら、それぞれの意味と関係性、そして、現在すすんでいる総合計画の在り方の見直しにも視野を広げて解説しました。パートナーシップ・コンサルタンツは、官業出身であるからこその強みを生かして、民間事業者の皆さまへわかりやすく官業の解説をする役割を担っています。

『天使の役人用語事典』シリーズは、天使なだけに不死鳥のごとくまた登場します。皆様からも、行政はどうしてこうなのかという疑問、公務員が発した謎の言葉の意味を知りたいなどなど、是非お知らせください。

第4弾、第5弾も用意してお待ちしています。ではまたの機会に‼️

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