辞め官コンサル❷ 官民の架け橋 vol.1

シリーズ第2回 始まり〜

前号では、『辞め官』とは公務員を辞めて活躍している人の総称で、私どもパートナーシップ・コンサルタンツ(PSC)は、辞め官だからこそできる民間支援に取り組んでいることをご紹介しました。

第二回目の講義は、『辞め官』の特技とも言える官民の架け橋という民間支援の手法について、公契約獲得の視点から考えていきます。

まずは、民間セクターの皆さんが、辞め官を頼ろうとする背景や動機について見ていきましょう。それでは、Facebook連動企画『辞め官コンサル』シリーズ第2回『官民の架け橋』の開講です‼️(二回に分けて論じます)

官民の架け橋 前夜

理想は社内のスーパースター❣️

なんとしても他社との提案競争に打ち勝って、あの自治体と業務契約を結びたい!

多くの企業が叫んでいます。ここでは、あなたが、そう考えている企業経営者や法人代表だったら⋯ という設定で進めていきます。

契約獲得業務に精通している人材、つまり企画提案書の作成やプロポーザルでのプレゼンテーションに力を発揮できる人材は、社内にいることがベストです。

しかし、そうしたスペシャリストを社員に迎えることは容易ではありません。腕の良い人材を他社から引き抜くのは至難の業です。

悲劇『ワンオペ物語』

できる社員がいないっ だめダァー❗️

さて、ここにデキスギさんという優秀な社員がおりました。企画提案書関係の仕事に関わったことはありませんが、将来を嘱望され若くして課長補佐のデキスギさん。

ある日、部長からこう言われます。「デキスギさん、自治体の公募案件獲りに行くので、3か月ほど兼務でよろしくっ‼️」

かくして、いわゆる『ワンオペの悲劇』が始まるのです。

通常業務を担いながら、特命をこなす日々。デキスギさんは休暇もとれず、疲労は極に達しメンタルも病みそうになり⋯その結果、経営者は決断します。

「とりあえずプロジェクトチーム組むか。総力を上げていこう!」

経験が必要なため、即席の育成は不可能。チームでやっても結果は同じです。問題の根本的解決につながらず、労働強化にもなりかねないこの決断によって、社内の指示系統は乱れ、社員の士気も低下していきます。

悪魔のささやき「外注しよう!」

そして経営者の皆さんが行き着く考えは⋯「いっそのこと、外注するしかないか⁉️」ですよね。

時間は迫っている そうだ外注だ‼️

企画提案の作成を請け負う業種を探してみると、何やら受託してくれる企業はいろいろとあることに気づきます。

「おお、イケるんじゃないかな!」そう思いますよね。確かに、そういったコンサルタント会社はあるにはあります。しかし、問題はその力量です。

業務の質、官業に関する知識、行政への理解や経験、官業的な課題を把握するセンス、etc,etc⋯。どれも兼ね備える専門社員を派遣できる会社はそうそう簡単には見つかりません。

PSCの官業経験からすると、大船に乗った気分で頼りにできるコンサルタントに巡り合える確率はかなり低いと感じます。

能力未知数なのに高額な委託料を払うリスクは高すぎます。そして、外注最大の問題点は、外注ばかりしていると社内人材が育たないという致命的な欠点なのです‼️

次号へ続く

辞め官シリーズ第2回の今号では、『架け橋が官と民をつなぐ前夜の物語』をお送りしました。

この会社が課題の解決へ向かうには、高額の委託料獲得を社是とする企業を探すのではなく、官民をつなぎ結び活かすことを社会的な使命と考えているコンサルタントへたどり着く必要があります。

さて、デキスギさんの働く会社は、辞め官コンサルタントと出会うことができるでしょうか。

辞め官コンサルシリーズ 第3回講座『官民の架け橋』vol.2にご期待ください‼️

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