『アサ活!から旅立っていった若者たち』※破

脚本構成上の3区分で「破」は展開部

人材開発のヒント3回シリーズの2回目は、朝活勉強会の開始に向けたメンバー人選と手法の確立についてです。

セレクション

勉強会から遡ること数年前、メンバーを公募してプロジェクトチームを組んだ際、ある程度以上の職場経験と年齢が固定観念となって、議論や活動の妨げとなった苦い経験がありました。

この経験を踏まえると、残念ながら、帝王学を修学する適齢期を過ぎていると思われる職歴と年齢があると仮定せざるをえませんでした。

そして、『勉強会開始の2011年度現在で次の5条件全てを満たす職員』という基準を捻り出すことになります。

適度な人数構成になったファーストイレブン(イメージ)

新人期を過ぎた20代(新鮮な経験者)

仕事ができる(勉強会にかまけない)

職場受けが良い(知られても大丈夫)

主任への昇任前(固定観念から遠い)

私の組織上の部下(上司にネゴ可能)

条件のうち、①④⑤は客観的、②と③は上司(課長)の意見を聞いて私が判断しました。

『当てはめると10名前後となる』ように演繹的手法を用いて設定したので、具体的に数えたところ目論見どおり11人となりました。

今後の増減はあるもののいわば第一期生。特別感(自負心)を持たせるため、彼らを『ファーストイレブン』と名付けけます。

あくまでも私的勉強会ですが、メンバーがやっかまれることも容易に想像できました。しかし、この基準のおかげで、「あの人が呼ばれて私は呼ばれないのはなぜ?」といった厄介ごとに煩わされないで済んだのです。

プロデュース

トップと言ってもそれほど恐れることはない

このメンバーには、公務の外の世界で現役で活躍するトップの経済人から直接に考え方や生き方を学んでほしい、そして何よりも、『自分はこの程度』というタガをはめないで欲しいと考えました。

というのも、私が若い時に秘書を経験して、今で言う『上級国民』と多数渡り合うことで、恐れを知らない気質を身につけることができたからです。

この視点から、『今からでも学べる帝王学』とも言うべき講義をしてくださる講演者の人選、そして交渉の準備に入りました。

小規模な朝活勉強会とはいえ、公務員業界にいては日常的に出会うことすら難しい経済界トップの皆さんを講演者名簿に並べることに決めます。

開催時間は、お越しいただく方々の多忙さを考慮し、また学ぶ側の職員の参加しやすさにも配慮して、始業前の1時間から1時間半で開催するいわゆる朝活とすることにしました。

重鎮とはいえ とても気さくでお優しい

『名前を言えば誰もが知っている企業や団体』の『取締役クラス以上』という招へい基準を自らに課し、参加してくださる人材を勉強会発足前にはストックしてしまうことを目指しました。

こうすることで、あとは日程調整をするだけで、主宰者としても負担なく毎月の運営に当たることができます。

講師人材を検討するにつれ、次のような各界トップの方々からなる一年分の講師ストックが見えてきました。

スポーツ界、製造業界、ホテル業界、不動産業界、ディベロッパー、IT業界、演劇界、教育文化業界…

次はいよいよ勉強会の開始、朝活の実践へ移っていきます。

…「急」へ続く

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