『勝利のリリーフ』
8月に入って明らかに更新ペースダウンしていますが、夏休みのなせるわざ。今日から再開します。4月4日の第1号から数えて29号。次回は30号記念になります。
両親と兄を実家に尋ねる
九州から関東甲信越にかけて日本列島が線状降水帯に覆われ甚大な水害に見舞われた2021年8月。土日をはさんだ全国的お盆休みを利用して帰省しておりました。5泊6日、盆供養がてら不義理の実家訪問です。
とはいえ、兄、母、父の順にすでに他界しています。
菩提寺とのお付き合いを欠かさない私。菩提寺参り、墓地清掃、塔婆立てと供花アレンジ交換。
仏壇も電灯ながら提灯あげてお盆仕様です。
13日の迎え火、16日送り火まで、亡き父からの暗黙の申し送り事項、今年も無事にこなしてきました。
我ながらよくやったねと高評価。
夏休みとはいえ、大切なプロトコルは休んじゃいられませんや。
8. 16 人命救助物語
人命救助…というと大袈裟ですが、少し長いお話し、聞いていただけますか。
お盆の諸々を終えて実家を後にし、帰宅のバスに乗った時のこと。二つ目の停留所で停車。車窓から何気なく見ると、バス待ちの年配の女性がフラリフラリと揺れていました。
見る間にグラグラと上半身がスイングするように大きく回り始め、腰下の低い柵を支点に今にも後ろへ倒れそうな様相。幸い乗車口の自動ドアが開いていたので、最後部座席からダッと飛び出しました。
左手で女性の体を後ろから支えつつ、「体に触れても良いですか⁉️」と確認、私の肩に右腕で捕まらせ左腕を外から抱えて立たせました。
家に戻りますかと確認すると、そのまま乗っていきたいと女性。目力あり、口調もしっかりして、自立して座位も保持できそうに回復気味です。ステップを一歩ずつ肩を組んで上がらせ、車内に座らせました。
運転手にゆっくり走行するよう依頼し、後ろからいつでも支えられるように状況を見守りながら、どうにか終点の駅まで到着。
降車時の本人談、「腰が突然抜けたように力が入らなくなってね」。大事に至らず、ホッと胸を撫で下ろします。「絶対にホームの端などに立たないでくださいね」と念押し。無事を確認して後ろ姿を見送りました。
セーブポイント
実は、これは人生3回目の人命救助です。
最初は近鉄奈良駅に近い車内で。
高齢の男女グループの中で一人の男性が意識を失いかけていたところを支え声かけして、医療設備の期待できるターミナル駅まで介助。
2回目は家近くの歩道上のベンチで。
横倒しになって起きられなくなっていた高齢男性を介助し、かなり危なそうだったので救急車を呼び搬送されるまでの救助。
不謹慎な言い方ですが、心の中では今回でセーブポイント3達成しました。皆さんは、何ポイント持ってますか?
勝利のリリーフ
野球用語でよく使われるリリーフは、Reliefで第一義は安堵、安心。
調べると、根本的な意味は、『何らかの問題を軽減する、和らげる、取り除くこと』でした。要はこれ、セーブポイント3で経験した人助けのことなのかなと。
私が、誰かを何かを、緩和、救援、救済して安心へ導く使命をもって生まれたのだとしたら、これ以上に光栄な事はありません。
長らく公務員を務め、その後は官民の架け橋を標榜するブランドを立ち上げたのは、そういうことだったのかなぁ…そんな思いに囚われた2021年お盆最終日でした。
リリーフ登板の機会をいただければ、勝利投手の権利は皆様へ。
パートナーシップ・コンサルタンツは、自治体との関係や、契約獲得、公務に強い人材開発などで、皆様が頭を悩ませておられる課題に、的確なソリューションを提示し、より良き解決策を共に見出して、勝利へと導いてまいります。
人命救助。
困ってる人に手を貸す。という事ですよね。
喧嘩の仲裁は数件。意識がもうろうとしていて、救急車の通報、手を貸す事も数件ありました。
見て見ぬ振りの世の中。
手を貸せる大人になりたい。
コメントありがとうございます。
お盆帰省中のことで、空の上から「しっかりせい!」と課題が与えられたのかもしれません。おっしゃるとおり、人命救助というと大袈裟。要するに『人助け』なのですねこれは。我々皆んなのDNAに刷り込まれているやつです。
ポーランドの女子槍投げ選手の銀メダルオークションにまつわる素敵な話に比べれば小さいもんですが、これからの人生は、助けを求める声に応じるリリーフたらんと、決意しました。