『こうやって勝つ指定管理プロポ』❽ 最終回
いよいよ指定管理者の公募プロポーザル契約の獲得に向けた最終段階。書類選考の通過後に待っている、誰もが通る道『プレゼンテーション審査』です❣️
最終回は少しばかり長いですが、絶対に外せないコツの数々です。ぜひ最後までご覧ください‼️
第九段階)プレゼンテーションへの迅速な準備
A市役所に期限内ギリギリで企画提案書類を提出したY法人。時間をおかずプレゼンテーションの準備に入るよう指導しました。この段階での第一のポイントは、一次審査の結果を待って準備に入るのでは遅きに失するということ。
書類審査については、短期間でしたが相当に集中して難易度の高い指導を行い、法人もテンポ良くしかも質の高い反応を示してくださったので、完成度には絶対の自信を持っていました。このため、Y法人の担当管理職から一次選考を通過したと聞いても、さしたる感慨もなく当然と受け止めました。
質の高い企画提案書を仕上げたのに、それらが絵に描いた餅だと受け取られては何もなりません。プレゼンテーションも全力をあげて勝ちにいきます。そのため、全勢力を傾注して書き上げた企画提案書を提出したら、次の瞬間から、プレゼンテーションへの準備行動を開始しましょう‼️
第十段階)自治体プレゼンに勝つ6つの準備
まず、二次審査であるプレゼンテーションの準備に入るにあたり、次の項目は自治体に必ず確認しておきます。
❶我が法人のプレゼンは何番目か
❷プレゼン参加メンバーは何人までか
❸メンバーに指定(希望)はあるか
❹説明者の人数指定は一人か複数か
❺発表と質疑応答の時間配分は
❻選考結果はいつ告知されるか
これら6つの確認事項で勝利をつかみます。少し詳しく解説します。
❶については、できれば何社中の何番目か聞いておきます。プレゼン側である法人の心構えもありますが、重要なのは選考委員の温まり方。2番目以降は前の法人と比較され、指摘や質問内容が厳しくなる傾向にあります。
❷から❹で、プレゼン側の出場者戦略を練ります。
自治体のプレゼンテーションは個人戦ではなく少数精鋭の団体戦。法人内の階級、指定管理施設での職位など人選が自由であれば、経営層、プレゼン説明者(企画書作成者)、施設長候補者、専門職リーダーのようにあらかじめ出場者を区分けして想定し効果的に人選しましょう。ちなみにパートナーシップ・コンサルタンツでは、自治体から人数を3名と指定され人選は法人の判断に任された場合、経営層、説明者、施設長を1名ずつ揃えるよう指導します。
質疑応答も主に説明者が行いますが、ここぞとという時に、施設長候補者や経営者が心に訴えかける話をできるように、想定問答を作って練習しておきます。法人によっては、プレゼン下手な経営者、理詰めの話ができない施設長しかいない場合も。そんな時こそ、パートナーシップ・コンサルタンツの出番です。想定問答と原稿の用意、模擬質疑応答で、当日までにスキルをあげてまいります。
❺で知っておくべきことは、長引いた場合の選考委員会(自治体側)の対応です。
タイムオーバーは減点だけなのか、その時点で説明や回答は即座にストップなのか或いは失格となるのか、選考委員会の運営ルールをあらかじめ確認します。
自治体によっては、全く同じ時間内で比較することを頑なに守るケースがあります。時間厳守の選考会か、多少の時間的な遊びが許されている選考会か、その違いを見極め時間管理の戦略を練ります。
なお、プレゼンの場で誰がタイムキープを行うかは、あらかじめ参加メンバー内で決めておきましょう。
最後の❻は、結果告知後の自治体対応を図るために、告知がプレゼン終了後即日か後日となるかを確認し、事後対応の戦略を練ります。
勝ち抜ければ、すぐさま法人全体で選考結果を共有し、採用行為を含め内部体制を整える行動に移りましょう。法人経営層から自治体担当部門の責任者への挨拶なども、自治体側の了解を得て日程を確保します。こうした早めの行動を心がけることが、指定管理期間を通じて自治体と良好な関係で業務を担うために必須の行動です。
第一順位でなくても、次点で選考の可能性が残ることもあります。第一順位の法人に問題(職員の問題行為、法人の事故など)が生じることは少なくありません。いつでも代役を務められる覚悟を法人内で共有します。また、今回の選に漏れてもそこで自治体とのやり取りを断つのではなく、自治体の担当者を訪問し、今回の選考で法人として足りなかったことを聞く、その際、順位、合計得点の差、選考委員ごとの点数なども、可能であれば挨拶がてら情報収集に赴きます。今後の同様案件の獲得に前向きな法人の姿勢を見せることは、今後の自治体との関係づくりに重要です。
さあ、プレゼンテーションの準備は整いました。
あとは当日を自信を持って迎え、謙虚に誠実に説明し、質問に対してはぐらかすことなく真摯に向き合い、時には悩んで真剣に答えていくこと。
この姿勢を持てば、あなたは、そしてあなたの法人は、大丈夫です。
栄光を掴む『勝利のはじまり』をパートナーシップ・コンサルタンツと共に。ぜひ体感してください‼️