『デキる公務員っている❓』 〜官業シリーズ ⑦

今回のシリーズ第7回で、いったん官業シリーズを締めくくります。テーマは、ズバリ『デキるやつって公務員にもいるの?』です。

さあ、今回もGWに負けずシッカリ行ってみましょうか!

まず確認したい公務員の学歴、学校歴問題

いまどき、学校のネームバリューが個人の評価に影響するとすれば差別的です。個人的には、学歴や学校歴で人を評価する傾向は大嫌いなのですが、世間的にはまだまだ根強く残っていますね。

同じ大学でも 大教室講義ではなく小規模研究室で学びたいもの

それと同じような視点で、学校歴と公務員であることを関連づけて見られることが、私は多かったです。

例えば、私の母校を聞いて、「えっ、◯◯大学ですか?公務員だなんてもったいない!」(4月11日付ブログ『公務員の出世ストーリー』参照)と言われたこともしばしばです。

私は、自分が高学歴だとか有名学校出だとか言っているのではありません。公務の世界で仕事をやり遂げた今、そんなことには何の意味もないと思っています。

さて公務員、とりわけ地方公務員、さらに都道府県ではなく、しかも政令指定都市でもない市区町村で、高学歴の卒業者は在籍しているでしょうか

もちろん、新規採用でドンドン来ます!現にあちこちにいます!そしてマサに活躍中です!だからと言って、他の学歴、学校歴の職員と比べて特別なわけでもありません。

つまり、現代社会では公務の世界においても、『学歴と学校歴は、その評価には関係がない』ということをまず押さえておきましょう。

デキるってなによ?

最近、この上から目線タイトル、気に入っています。

学校歴、学歴はどうでも良いと言う私の姿勢はご理解いただけたと思います。それでは、『デキるやつ』についてみていきましょう。

しかしその前に、どんな高学歴でも有名校を出ていても、こんなヤカラは口が裂けても『デキる』などと、こんりんざい言いたくないという典型的な例を披露させてください。きっと皆さんも腹立たしく感じるはずです。

👇最高学府出身のある係長(男性)

そんなに新聞が好きなのか?

職場でおおっぴらに新聞を読んでいました。

仕事の必要性があって新聞記事から情報を得ることは誰にでもあります。現に私も、新聞から国の動きを知り、経済情勢を把握していました。

しかし、カウンターへの来客が多い職場で部下を指導指揮するその係長は、スポーツ新聞を広げて読んでいます

もちろん、スポーツ新聞であっても、仕事に関わる記事が掲載されることはあります。

しかし、これは端的に「職場の外で読めよ」が正解。窓口を訪れる市民(お客様)を舐めるなよが結論ですね。

👇某大学医学部を卒業したある部長(男性)

さ、みなさんはニワトリ 今日からワタシが飼育員です

その部長が赴任早々、職員を前にした訓示でのこと。

「…尊敬する◯◯大学総長の言葉『鶏頭となるも牛後となるなかれ』それを実践するために私はここに来ました。」と、いきなり職場を鶏(ニワトリ)扱いにしたケッコーケッコーコケッコーな医療職種の管理職です。

職員とのトラブル…と言うよりもパワハラが絶えず、すぐお辞めになり、どこかの民間病院へ拾われていきました。

わずか2例に過ぎませんが、「デキるって何よ?」と言うタイトルに戻って考察するに、少なくとも『デキるやつ』とは、こういうことは絶対にしない方々だと思います。こういう『論外なヤカラ』は放っておいて、お話を進めます。

そろそろ、デキるやつを紹介

喜んで紹介しましょう。公務の世界で出会ったこんな方々を、私は『デキるやつ』(男女問わず)と呼びます。

☝️大卒男性を尻目に上り詰めた理論派部長(女性)

オトコ社会で上り詰めるには 私の比ではない努力とセンスと実力が必要

学歴と男性優位社会をものともせずに、ハードルを突破していった、私が最も尊敬し、頼りにし、お手本にした管理職時代の盟友です。

相手が上司であろうと、議員であろうと、厳しく一歩も引かない理論構築と交渉術は、私の人生の中で経験したことのないハイレベルなものでした。一目おいたどころか、在職中、かなわないと思った唯一の職員です。

年齢は私より1歳年上。高校を出て就業、私とは同時に管理職(課長職)に昇任しています。私たちがお世話になった自治体では、一般職員の職層の最上位が部長職でした。部長にも同時に昇任し、出世街道で並走。互いに認め合い、悩みを相談しあった間柄で、今も交流があります。

☝️一を聞いて千を理解した若手最高の逸材(男性)

天が二物を与えるのは 現代社会では当たり前らしい

行政改革の時代に新しいプロジェクトを立ち上げるには、他の職場から希望者を募ってチームを組み人員の不足を埋めます。私のチームに応募してきたのがこの若手職員です。

プロジェクトチームが回を増すと、理解力、統率力、発想力、調整力が群を抜いて優れていることがわかってきました。十を知るどころではない課題の把握能力、プレゼンテーション能力にも長け、そのうえ人柄もよく敵をつくりません。見ていて気持ちの良いやつでした。

管理職になって数年、自分の後を託せる人材を探すようになっていた私は、しばらく自分の組織には呼ばず成長を見まもり、時に応じてプロジェクトチームに召集して能力開発を促すことにしました。

そろそろ自分の部下にと思っていた矢先に、私的な事情から退職することになってしまいました。

私が出会った中で、官民を通じ最も能力の高かった部下です。手放すには惜しい逸材中の逸材でした。

デキる会社員?デキない公務員?

デキる? デキない? どっち

人材流動的で、価値観も多様化したこの時代。良い人材は民間へ流れ、官業には良い人材は少ないというステレオタイプの考え方はもはや通用しません。

そのことは、官業から離れて企業を経験し、コンサルタントとして営利団体や公的団体を支援し、双方とのお付き合いを重ねる中で実感してきたことです。

官も民もなく、どの社会にもピンがいてキリがいます。ピンが立ち止まっていれば、キリの追い上げを受けます。そうして競い合い成り立っている現代社会。

さて今回は、テーマに掲げた『デキるやつって公務員にもいるの?』という問いかけ自体が時代錯誤だということを考察しました。これからの官業、公務員との付き合い方に、少しでも参考になれば幸いです。

明日から薫風香る五月に突入です。公務員を知ろう官業シリーズはいったんお休みし、次回ブログのテーマは『地方自治体の契約に参入する入り口』を予定しています。どうぞお楽しみに‼️

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