コーディネートサンプル集❷ 🏥病院🏃‍♀️

サンプル対象と外観が似ている海外の病院(イメージ写真)

1号サンプル『ホテルダイニングと生産地の食材マッチングコーディネート』とはガラリと異なり、2号サンプルは『総合病院への異業種コーディネート』です。

新型コロナウイルスの感染拡大前に仕上げた案件。パンデミックのない平穏な社会情勢を反映し、複数の異業種を結びつけた代表事例です。どうぞご覧ください。

病院丸ごと外注の大胆案件‼️

市立病院ですからほとんどの医療職が公務員です

対象施設は、都市部に位置するX市立病院です。リハビリテーションを中核とする100ベッドの病床とリハビリ科、内科、整形外科、歯科などを総合的に診療科目とする地域に密着した病院です。

X市は、この病院を市立のまま、翌年度当初(本格開院9月)から民間運営(指定管理)へ移行するにあたって、運営事業者を公募することになったのです。

クライアントである応募事業者のA医療法人は、自ら診療所や病院を経営する一方、特別養護老人ホームなどの高齢者施設や保育園などの児童施設を運営する社会福祉法人をグループ化し、医療と福祉の連合体を形成していました。

経営改善が患者に負担をかけないように配慮❗️

福祉はともかく病院の案件に私の知見が役に立つか…?支援を求められた当初、正直なところ未知数でした。

ヒアリングの結果、対象のX市立病院の患者数は減少を続け、赤字が恒例化しているとのこと。市民の保健医療を支える中核に位置づけられていながら、X市の経営改善の対象となっていることも判明します。

ここで重要なことは、市が健康増進施策を進めれば進めるほど、病院利用率は下がり、ますますリストラ対象施設となるジレンマを抱えている状況です。こいう複雑難解な方程式を解くことこそ、官民をつないだ経験が豊富なパートナーシップ・コンサルタンツの役割です❗️

How to 顧客獲得 ⁉️

大混雑も困りますがこの人数は少々さびしい

X市の計画では、この市立病院は、市民の健康を支える中核施設。病院の顧客獲得が目標とはいえ、病人を増やすことを目論んではいけません

周辺にも総合病院がある土地柄。病院専門性以外の分野で知見を求められたコンサルタントとしては、類似性の高い病院経営面での競い合いに力を入れるのではなく、ここは対象を絞って他の病院との差別化を図る分析を試みました。

まず、対象となる顧客を次の3段階に分類して検討します。

どのような市民層に呼びかけるか それこそ病院経営戦略

❶ 患者:外来、入院を問わず治療を伴う医療の対象

❷ 未病の予備軍:治療の前段階で健康回復の対象

❸ 健常者:健康増進と健康指導の対象

これら各段階での顧客獲得の努力は必要ですが、❶の患者獲得には、医療施設および人材という、医療専門分野の視点が何よりも必要です。施設と設備に関するリニューアルとメンテナンス、看板ドクターの獲得や質の高い医療従事者の採用などは、A医療法人が専任する役割を明確にしました。

そのうえで発想を大きく転換、本件のコーディネートでは、❷❸に力を入れ、X市民が心身状況や年代にかかわらず、健康な状態にあっても、この病院にシンパシーを抱くプロジェクトを考案します。

リハビリテーションを中心とする病院とはいえ、広く市民の健康を守る潜在的機能を備えた病院です。今はリハビリを必要としていない健常な市民にも広く認知され、いざという時に選ばれる病院になることが、さらに病院の機能を高め、一人ひとりの市民の保健医療を長く支えることにつながると考えました。

実践と癒しと知財というコーディネート

病院でトリートメントという非日常❣️

新たな顧客を獲得しながら、病院が活性化し、より地域への密着性を高める。その目標達成に向けて、コーディネートの処方箋を次のようにメニュー化しました。

M1 高齢者偏重の病院から、多年代の市民が利用できる雰囲気を醸成する健康事業の開発❷❸

M2 健康運動ができる病院内の施設設備(運動ひろば、リハビリ機器、トレーニング場)の時限的市民開放

M3 アマチュアからプロフェッショナルまでアスリートの身体ケアサービスの開発と高齢者への応用

M4 医療に関わる資料、書籍などを収集し、誰もが触れられる保健医療福祉の情報センター機能を開設し広く市民開放❶❷❸

これらM1からM4の柱ごとに、A医療法人を支えて戦略的に事業にあたる次のようなパートナーを招集します。

医療系は一般的に入手しづらい書籍類のひとつ

🏢 スポーツチーム運営会社

🎶 発声と歌唱による健康指導者

🏋️‍♂️ アスレティックトレーナー

❤️‍🩹 スポーツマッサージ専門会社

📙 医療系図書出版・供給会社

⚽️ 元プロスポーツ選手人材バンク

なお、これらの提案、コーディネート、マッチングに加えて、データに基づく医療広報についても助言していきます。

病院周辺人口の分析と人口推計や患者動向に基づいて、病院の目玉となる診察科目を打ち出すことや、病院が監修する専門ムックの発行が事業化されることとなりました。

パートナーシップ・コンサルタンツ、整えました‼️

いつまでも健康でいたい… 病院でまっすぐ支援します❣️

こうして重層的にパートナーを紹介し、A医療法人とのマッチングの役割を次々とはたしながら、多くの話し合いを経ます。A医療法人による企画提案の中身は、補強され肉厚になっていきました。

最終的に、A医療法人は、他社を圧倒する内容で、X市の病院運営事業者公募の書類審査とプレゼンテーションを勝ち抜いたのです。

今回のコーディネートサンプル❷病院は、いかがでしたか?

パートナーシップ・コンサルタンツは、有する人脈と知見を駆使し、クライアントの皆様に新しい発想とパートナーとの共同を実現します。

企画、計画の内容が、いま一つもの足りないとき、スパイスを効かせたいとき、意外性を求めたいときなどなど…

ぜひ私たちにお声がけください。大きな目標の達成に向かって、共に踏み出してまいりましょう‼️

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