素敵な『霞が関文学』その1
最近、クライアントからたいへん多くなってきたのが『霞が関文学』のオーダーです。
私は霞が関で働いたことはありません。しかし、霞が関文学(あるいは永田町文学)と称される、官公庁に独特の文章表現は身につけてまいりました。
37年間も(1981〜2018年)公務員をやってきたのです。いやがおうにもそうなります。
今回と次回に分けて、官業時代に体得した文章表現に関する知識と経験が、どれほどクライアントの活動支援に役立っているかについて、お話します。
今さら聞けない『霞が関文学』
官公庁が作成する文書のことを公文書と言います。
堅苦しい、形式的だ、官僚的だ、心がこもっていないなどなど、一般的に良い評価をいただくことのない公文書。
しかし、その秘めたるパワーには恐るべきものがあります。それは何でしょうか?
誰からどこから反論されても、微動だにしない絶対的な理論構成が備わっている文書。
それこそが公文書であり、奈良律令制時の頃から官公庁業界に厳然と存在し、今も日々増え続けている無数の公文書を支えている表現形式のことを『霞が関文学』というのです。
公務員の心を動かそう
さて、一般的に、文章で読み手の心を動かすには、喜怒哀楽の感情を揺さぶる、つまり感動を呼び起こす表現をする必要があります。
ここで、官公庁に補助金や助成金を申請する場合を例に考えてみましょう。
我が国にも、公共的な役割を民間の立場から果たそうと考える個人や団体はたくさん存在しますが、活動資金が乏しい状況にあります。
一方、市場経済原理のもとでは、奉仕や公共的役割を果たそうとする民間の活動に対して、多額の寄付や大口のスポンサーをえることは難しいものです。
そこで、活動主体の多くは、国や自治体からの財政的な支援を得ようとします。
何せ、公共の役割を役所に代わって担うという高い理想を持った活動です。税金から支援を受けたって、バチは当たらないだろう❗️いや、それどころか当然じゃないか‼️
しかし、多くの活動主体の皆さんは、霞が関文学を身につけた公務員の心を動かす要請文の書き方を知りません。
公金を投じてでもそうした活動を支援したいと思ってもらうには、私たち国民はどのような文章を書けば良いのでしょうか。どうすれば、公務員はあなたの活動に心を揺さぶられ、支援に動いてくれるのでしょうか。
そこで パートナーシップ・コンサルタンツ登場 です❗️
・・・・・次号『その2』へ続く